人が幸せを感じるには・・・

アドラー心理学では、人が幸せを感じる3つの条件を紹介しています。

1つ目は、『自己受容』。
これは、自分のことが好きだということです。
これは、ナルシスト!というわけではありません。

自分の長所を認めて、短所を許して、ありのままの自分を受け入れるということです。
人は完璧ではないので、誰でも得意・苦手、優劣があるものです。
その中で、自分を許して、認めてあげることです。

2つ目は、『他者信頼』。
周りに信頼できる人がいること、また自分が周りの人を信頼できることです。

「自分のことは信じれるけど、他人のことは信じられない!!」
こういう状態では、いくら自分ことが好きでも、幸せを感じられにくいです。

3つ目は、『貢献感』です。
これは、「自分は誰かの役に立っている」という感覚があることです。

この感覚がないと、自分の居場所が感じられなくなります。
あくまで、自分の中にある貢献感が大事です。
他人からみて、どうかではありません。

人に幸せを与える関わり方

人を幸せにする方法を考えるときに、ぜひ、この3つの条件を意識してみましょう。

その人のことを思ってやっていること。
実は、それが幸せの感覚を奪っていることがあります。
何でもやってあげることが、その人のためだと思っていることありませんか。

おせっかいは、時に、その人の幸せの感覚を奪うことあります。
過保護が、その人の居場所を奪うことがあります。

貢献感を持たせる!!

3つの条件の中で、特に気を付けたいのは、3つ目の『貢献感』です。

特に、子育て老人のお世話介護では気を付けたいことです。
子どもがどんなに失敗しても、お手伝いは喜んで受け入れましょう。
お年寄りでも、何か役割があったほうがよいです。

それは、花のお世話でも、洗濯でも、料理でも。
「何もしなくていいよ。」
思いやって言っているはずの言葉が、相手にとっては居場所がなく感じたり。
幸せの感覚を奪っていることがあります。

人間は、小さなときから、人の役に立つことを喜ぶ習性があります。
人から感謝されること。
人から頼られること。

自分は誰かの役に立ているという感覚は、生きがいにさえなります。

まずは、自分を満たす!!

自己受容』、『他者信頼』、『貢献感』の3つの幸せを感じる条件は、自分にも活かせます。

まずは、自分自身を幸せ感に満たすように、工夫してみましょう。

日頃から、この3つが満たされているかを意識して、足りない部分を補うようにしましょう。
そして、周りに人にも、この3つが満たされるようにお手伝いしてみてください。